Archives For 3月 2013

第一線で活躍している芸人さんが、対談なりインタビューなりで、「師匠の教え」について語っているのをたまに見ます。
成功している人が、心に刻み実践していることなので、それなりに信憑性があるのではないでしょうか。

例えば、明石家さんまさんとその師匠 2代目笑福亭松之助さんのエピソード。

寝る暇があったら、外に出てネタを探す

「さんまさんが寝ない理由は、師匠(2代目笑福亭松之助)に言われたからって言ってたよ。師匠が『楽屋で寝ている芸人は大成しない』って言ってたんだって。『寝る暇があったら、外に出てネタを探せ』って言われたんだって」

「それを最初に言われたから、寝ない癖がついているんだって。だから、構成作家になりたいって人がいたら、寝ないでネタを探す癖をつけた方が良いよね」

引用元:世界は数字で出来ている  おぎやはぎ・矢作が語る「明石家さんまが寝ない理由」

「外に出る」ことの重要性は様々な人が唱えているので、きっと従っておいた方がよいのでしょう。 例えば、下記。

39. 毎日外に出よう。奇跡は至るところで待っている。

Get outside every day. Miracles are waiting everywhere.

引用元:「90歳が書いた50の人生訓」というのがなかなか良かった – 世界のニュース記事

どうやったら楽しくなるか、考える

ある冬の日、いつものようにぞうきんがけをしていると、酔って朝帰りしたらしい師匠が通りかかり、「なあ、そんなことしていて楽しいか?」と聴いてきたそうです。さんまさんが「いいえ」と答えると、「そうか、そうやろな」と一言。そのあと師匠がかけたのは、”だったら、やめろ”でも、”我慢してやれ”でもなく、「なら、どうやったら楽しくなるか、考えてみ」という言葉でした。それからさんまさんは、どうやったらぞうきんがけが楽しくなるか、一生懸命考えたそうです。もちろん、それで作業が楽になるわけはありません。
 しかし、あれこれ考えるうち、ぞうきんがけがなんとなく楽しく、苦痛ではなくなったそうです。

引用元:活字中毒R。

「どうやったら楽しくなるか、考えてみ」
新人の頃の自分に聞かせたい&いつも心に持っておきたい言葉です。

悪口を言わない

吉本(興業)の女優さんの悪口を言うたときはえらい怒られましたね。「女優さんはみんなキレイだな、それなのにウチ(吉本興業)の女性は〜」って言うて笑いを取ったんですけど、それは怒られました。「悪口を言うな」と。だから、僕は人の悪口はテレビで言ってないと思うんです。人によっては悪口言うてるように聞こえるかもわからんですけど、本人は悪口言うてないつもりで喋ってます。

引用元:本人vol.11 p.37

収入の明細は見ない

ウチの師匠から「収入の明細は見るな」と教わりまして、僕、自分の収入をほとんど知らないんですよ。もちろん使ってるから大体はわかりますし、余裕があることは風の便りで聞いてますけど(笑)。 〜略〜 ホントは知りたくないんですけど、それは風の便りでわかってしまうじゃないですか。その時にどこにハングリーさを置くかは時代によって違うと思いますけど、僕はその時々でハングリーさが出る位置に気持ちを置こうとしてますから、その究極が「生きてるだけで丸もうけ」という言葉に繋がる思うんですけどもね。

引用元:本人vol.11 p.41

さんまさんレベルになると呼吸をするように自然にトークしているのかと思いきや、「ハングリーさが出る位置に気持ちを置こうとして」いることに驚きました。
さんまさんは裏を見せないので、普段はなかなか気づきませんが、実は、実力プラス気持ちの持ち方(やその他の様々なこと)に神経を使って、あのパフォーマンスが出せているということが分かります。

今回は、笑福亭松之助さんとのエピソードを探してみましたが、その過程で、さんまさん自身の恩義を大切にする言葉、行動がザクザク出てきました。
またの機会に、紹介したいと思います。

気分が乗らないタスクは借金みたいなもので、放っておくとどんどんやりたくなくなります。
まるで複利のように、放っておく時間が長くなればなるほど「気分の乗らなさ」も大きくなっていきます。
タスク自体の大きさは変わりませんが、「気分の乗らなさ」が大きくなって、手を出しにくくなります。

このような状況を借金に対比させると、タスク自体が元金、「気分の乗らなさ」が利子に当たります。

住宅ローンなどの借金は、できるだけ繰り上げ返済することで元金を減らし、支払う利子を抑えることができます。
特に、初期に元金を減らしておくと、以降にかかる利子も減り、トータルの返済額を少なくする効果が大きくなります。

この考え方を、タスクにも当てはめてみます。
つまり、利子である「気分の乗らなさ」が大きくなる前に、繰り上げ返済で、前倒しで片付けてしまうのです。
早ければ早いほど効果が大きくなります。

例えば、ご飯を食べたらすぐ洗い物をする。テレビを見る前に。
仕事はすぐ手をつける。ウェブを見たり、たばこを吸ったりして休憩する前に。
すると、支払う利子は少なくてすみますよ。

巷には「得する」方法が溢れています。
例えば、最近すっかりおなじみになったお店のポイントカードや、ネットストアのポイント制度。
貯まったポイントはお金と同じように使えます。
さらに、年間(月間) ○○円上の利用でランクやステージが上がりポイント還元率アップしたり、ポイントサイト経由の購入で追加ポイントをゲットできます。

○○円以上お買い上げで送料無料になったりします。
ネットショッピングでは、1円でも安いお店を探すことが、簡単にできます。
クーポンを使うと、安く買えたりします。

しかし、本当に「得」しているのでしょうか?
「得」するために、労力・時間を使いすぎていませんか?

1年中持ち続けている、そのポイントカードで何円「得」していますか?
ポイントカードを1年中持ち続けるバイトがあるとしたら、その給料で引き受けますか?

有効期限のあるポイントが無駄にならないように、無理矢理買うモノを探したり。
送料無料の条件をクリアするために、無理矢理買うモノを探したり。
ランクやステージアップするために、無理矢理買うモノを探したり。
不要なモノを買ってしまうことはもったいないですが、それを探す時間ももったいない。

安くてサービスが良くてクレジットカードが使えて、など、自分の持つ基準を満たすお店を、ネットでも、実店舗でも探し回ったり。
1円でも安いお店を探すのに何十分も何時間もかけていませんか?

買うことだけでなく、売る (処分する) 方も。
一般的には、廃棄したり店舗で売るよりも、オークションで売る方が利益が大きいです。
ただし、オークションは手間がかかります。
家電であれば動作確認したり、衣類であればサイズを測ったり。
きれいにして、写真を撮って、売り文句を考えて、落札者と連絡を取る。
そんなことが面倒だからまた来週、と処分することを決めたはずなのに、未だに居座っているモノはありませんか?

そんな「得する」ための時間を他のことに使うほうが、長期的には「得する」のではないか、と思い始めたのです。
そして、労力も。

「スタンフォードの自分を変える教室」によると、

「意志力は限られた資源である」という考えが支持されてきました。怒りを抑えたり、買い物を予算内に収めたり、おかわりを我慢したりするために、同じところから力を引き出しているわけです。

引用元:スタンフォードの自分を変える教室 p.96

人はほんのささいなこと——たとえば20種類ある洗濯用洗剤のうちどれを選ぶか——そんなことにすら意志力を使っています。

引用元:スタンフォードの自分を変える教室 p.97

つまり、「得する」ために意志力を使ってしまうと、本当に大事なことに使う意志力がなくなってしまいます。

で、思いついたのが「徳」(ダジャレかよ。。)。
「徳」は人生のポイントカードとも言われます。

「徳を積む」と言っても、具体的に何をすればよく分からないのですが、例えば、何ができるかを考えてみたり、身の回りをきれいにしたり、親に感謝したり、寄付したり、墓参りしたり、勉強したり、運動したり、何か新しいことにチャレンジしたり (だんだん徳と関係なくなってきたような気がするが)。

要するに、短い人生をささいなことに費やすよりも、本当に大事なことをしようよ、という自分へのメッセージでした。